1941年、ポーランド移民のレナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)は、キャデラックを乗り回すことを夢見てシカゴの黒人街にクラブをオープンする。一方、ギター一本でシカゴにやってきた南部の黒人マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)は、若く衝動的なハーモニカ奏者リトル・ウォルターとブルースバンドを結成し、家族同様に付き合うようになる。ある日クラブで演奏する彼らを見て、マディの音楽がビジネスになると感じたレナードは、マディをレコーディングに誘い、チェス・レコードを立ち上げる。
そうしてレナードとマディは楽曲のプロモーションのためラジオ局を巡る旅に出る。黒人差別があからさまだった時代、二人は奇異な眼差しで見られるが、レナードは「ビジネスパートナーは家族と同じ」と意に介さない。世間の思惑に反してレコードは大ヒット、レナードはマディを称えキャデラックを贈る。マディはチャンスをくれたレナードに感謝し、「誘われても移籍はしない」と誓うのだった。
シカゴで最高のスタジオを構えた二人に加えて、作曲家のウィリー・ディクソン、シンガーのハウリン・ウルフを迎え、チェス・レコードはチャートを席巻する。マディは男が憧れ女性が焦がれるヒーローとなり、ウォルターはソロでもヒットを飛ばし、レナードは彼らから“白人の父”と慕われた。
皆が“音楽・キャデラック・女・人生”を謳歌し有頂天だったが、レナードもマディも家庭を顧みず、ウォルターは酒やドラッグに溺れていく。ついにウォルターは白人警官とトラブルを起こし、レナードに見放されてしまう・・・。 |